「羊たちの沈黙」の続編。
10年前、猟奇的な連続殺人事件の「バッファロー・ビル事件」を医学博士の肩書きを持つ連続殺人鬼ハンニバル・レクター博士から与えられたヒントを手がかりにして事件を解決に導いたFBI訓練生クラリス・スターリングはヴァージニアで特別捜査官として仕事を続けていた。担当していた麻薬捜査事件がきっかけで、マスコミの非難を浴びたクラリスは、FBI内部からも厳しい追求を受けることになった。FBIでの立場は悪化し左遷同様にかつて脱走したままの状態で行方不明となっているハンニバル・レクター博士の捜査担当になる。イタリアの古都フィレンツェでダンテ研究の専門家としてカッポーニ宮の司書をフェル博士と名前を変えて暮すハンニバル・レクター博士。その一方、昔レクターに麻薬を飲まされた状態で洗脳され、自分の顔をそぎ落として犬のエサにしてしまった大富豪メイスンは虎視眈々とレクターへの復讐を狙っていた。
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